2021年10月8日、DFMは悲願のWorldsグループステージ進出を果たし、日本中のLoLファンが歓喜に包まれました。進出を決めたタイブレークのC9戦は、ゴール状況も劣勢かつドラゴンソウルまで獲得される大変厳しい状況からの逆転となりました。
AI LoLでは今回、歴史に残るC9戦について、「ゴールド差」「ドラゴン・バロン獲得数」を使ってDFMの勝率推移について分析していきます。
分析の基礎情報
ソロQの以下の試合について、「ゴールド差」「ドラゴン・バロン獲得数」を変数として分析を行いました。
- 試合データ数:228,337
- 最新バージョン:11.19.1
- データの平均ランク帯:ダイアモンド
- リージョン:全リージョン
20分時点で勝率6%?!勝率推移
全体を通してDFMはかなり苦戦を強いられていたことが分かります。
またこのグラフは、「ゴールド差」「ドラゴン・バロン獲得数」を元に計算されたものになります。チャンピオンパワーについては考慮されていないため、レイトキャリーを揃えていたDFMの方が実際の勝率はグラフよりも高かったであろうという前提で見ていただければと思います。
-11分:1st,2ndドラゴンの湧き狩りにより勝率は38%まで落ちる
序盤強いC9はKDで負けながらもゴールド差をキープしつつ、1st,2ndドラゴンを湧き狩りすることで序盤の優位を確かなものにしました。11分時点でのDFMの勝率は38%となっています。DFMは、8分直前のBOTファイトで1000GOLD程度獲得し、勝率60%まで回復させましたが、そのゴールド差も11分時点ではほぼイーブンまで戻っていました。
12-20分:3rdドラゴン獲得後、勝率はなんと6%まで低下
12分以降も、引き続き劣勢が続くDFM。3つ目のドラゴンも取られ、ミッド&ボットのファーストタワーも破壊され、20分時点で3000GOLD差まで開いたところで、DFMの勝率は6%まで下がりました。
21-23分:1つ目のターニングポイントとなった集団戦で勝率は30%まで回復
劣勢が続く中、最初のターニングポイントとなった集団戦が4thドラゴンをめぐる22分前後の集団戦です。アムムのイニシエート+MFのウルトをうまくいなしたDFMが反撃し、オラフのシャットダウンを含む4v1トレード+4thドラゴンを獲得することができ、勝率は6%から30%まで回復しました。
この集団戦にもし負けていたら、ほぼ負けといっても良い状況だったので、この試合で一番重要だった集団戦がどこかと言われればここだといえるでしょう。
ドラゴンソウルを回避したことで、試合時間の延長にもつながり、レイト構成のDFMは俄然希望が持てるようになってきました。
27-29分:ソウルを取られるも、バロン獲得!ただユタポン致命的なデス。。。
次のターニングポイントは5thドラゴンとバロンを見合いにした集団戦。ここでも相手の陣形をうまく分断したDFMが勝利します。ドラゴンソウルを取られるも、バロンを取ることで勝率は改善。31分時点では60%に到達しますが、直後にユタポンがジェイスの強力なポークの前にデスしてしまいます。バロンによるゴールド差をあまり付けられなかったDFMに対し、ドラゴンソウルを得たC9は再び有利をとり、33分時点でのDFM勝率は30%まで下落します。
34-分:エルダー&バロンでGG!最後の最後の逆転劇
集団戦では勝機があるものの、依然劣勢のDFMですが、ラストのエルダーファイトに勝利してついに明確な優勢となります。バロン獲得後の勝率は88%となり、エルダータイマー完了と同時にネクサスを破壊することができました。
データが語る奇跡!
いかがでしたでしょうか?20分時点の勝率6%は、皆さんの体感よりもずっと厳しい状況だったのではないでしょうか。
AI LoLでは今後も、膨大なソロキューデータを元にしたLoL分析を実施していくのでお楽しみにいただければと思います!